
Wotofoから発売されたVAPE専用ビルドツールキットのレビューになります。
まぁ実際はレビューっていうより紹介的な内容だけど。見ていきましょう。
RBAメーカーとして絶大な人気を誇るWotofo。
プリメイドコイル等のアクセサリーは充実してるけど、そういやビルドツールキットを出していなかったね(多分)。
ケースはおおよそ長辺20cm短辺15cm、厚みは3.7cmといった大きさです。CoilmasterのKbag Miniと似たサイズ感ですね。
材質はナイロンですかね、防水仕様とのこと。型崩れのしにくいゴツめの造りで固い手触りからも頑丈さを感じます。
雑に使っても傷みづらいタフな仕様でいいですね。
ジッパースライダーはWotofoロゴ入りチャームとなっています。
それでは開けていきます。
内容物
まずフリーポケットが2箇所。
クリーニングクロスが入っている側は大きなスペース。もう一つはフラップになった小さめで、共にメッシュポケット仕様。
フラップ側はマチがほとんど無いので余り入れられるものがありません。
ケースに入れたバッテリーも入らないので、薄いもの限定ですね。
大きさからいって一般的なコットンもパウチ状態では入らないので、必要量だけ入れるって感じになるかな。
かたやクリーニングクロスの入ってた大きいほうは、iStick Picoくらいなら問題なく入る。RTA乗せてても入るでしょう。
ただし実際ここには機材を入れるというよりも、リード状のコイルやケース入りプリメイドコイル、小型オームメーターを収納するスペースと考えたほうが良さそうです。
フラップをめくると工具が沢山収納されています。
■ Wotofo Vape Tool Kit 工具一覧
- ハサミ
- ニッパー
- プライヤー
- ピンセット(先曲がり)
- セラミックピンセット
- コイル治具x2
- ドライバー
それではサクッと工具を見ていきましょう。
まずハサミ。コットンカット用ですね。随分大きく全長130mmくらいある。まぁ大きいといっても普通のハサミよりむしろ小さいくらいかな。
私が愛用しているのは以前レビューしたコレなので、それからすると大きくて重いって思っちゃいます。
SS製でロゴ入り。開閉の感触はまずまず悪くない。
先は丸めてあるし、刃の部分も綺麗に造られている印象です。
当たり前ですが普通に切れます。
正直言って普段使いのDSB-100に優るコットンカット用ハサミは無いと思っているので、コレは悪くないけど使わないかな。
続いてニッパー。見た目は耐久性のあるプロの道具感があって好ましい。
コイル状スプリングパーツの応力が強めで、ワイヤーを切断したあとグパァッと素早く開きますね。
グリップ部分は固いラバーで、手が触れる部分は梨地仕上げで滑り止めになっています。
刃はゴツめな印象を受けたが普段使ってる格安なPLATOのMODEL170が細めなだけだな。
狭い隙間でのカットには不向きな刃長と厚みだけどタフな使い方が出来そう。
実際に26ゲージのカンタル線を切ってみたけど、特筆するほど鋭い切れ味じゃなかった。まぁ普通に使える。
先が曲がったプライヤー。そこまで出番は多くないかなって気がする工具です。
主な用途としてはデッキにコイルを組み付ける際に、型崩れして樽んだワイヤーを引っ張って成形する時や、もう廃棄するコイルをデッキから外す時に使うくらいかな。
こちらは小振りな造りなので扱いやすい。しかし挟む部分はゴツくて曲げか切削の加工痕が生々しい。
この方向から見て左に曲げられた形状をしています。多分そのほうが色々掴みやすいから敢えて曲げているんだろう。
グリップはラバーで滑りにくくなっています。ニッパーのほうとは触感がかなり異なるタイプ。
挟む部分は細かい鋸歯状になっていて細いワイヤー等もしっかりと掴めますね。
先の曲がったピンセット。
これは普通ですね。とても安価に別で入手可能なピンセット。
まぁこういったピンセットは100均やAmazonの中国発送品など¥100程度で手に入りますが、このVAPE用のように先の細いものであるかが注意点ですね。
主にコイルを掴んだり、コットンを削ぐのに使うでしょうから先が細いのがいいですよ。
セラミックピンセット。ビルドには必須品だとも言えますね。
チップ(セラミック部分)は交換可能なタイプだが交換品が手に入るかと言われれば...
黒く光沢があって先が丸く厚みもあるタイプとなっています。
セラミックピンセットに関してはチップの薄いタイプは簡単に欠けてしまうので、このくらい厚みがあるほうがいいですね。
コイル治具。これは2本入ってる。
2本ともまったく同じものとなっています。デュアルコイルで使いなさいって事でしょう。
コイル内径2mmから3.5mmまでという標準域をカバーしたもの。
画像ないけどグリップ部は中抜きされていて重量が軽いんです。
デッキに組む際にグリップ部の自重でコイルが傾くっていう鬱陶しいアレがないので良いですね。考えられています。
最後がドライバー。これだけがコーポレートカラーになっていて派手派手しい。
精密ドライバータイプなのでビルド向きです。
指で摘む部分はギヤっぽい加工でとても回しやすい。回転もスムースですね。
ビットもコイル治具のように段付き形状になっています。
お尻のキャップを外せば内部に収納されている替えのビットを取り出せます。
2.5mmのプラス、マイナスと1.3mmと1.5mmの六角のビットへ交換が可能です。大体のRBAで使用されているポストネジに対応しているでしょう。
交換は先端のチャックに当たるパーツを回転して取り外して行います。
1本で複数種に対応しているのはいいですが、回している時に内部でビット同士がカチ合うカチャカチャ音がちょっとね...
まとめ
改めて言う事でもないけれど、これに限らずこういったツール類って別にメーカー自身が作っているものではないでしょう。
このキットも1つ1つの道具をWotofoが作っているはずもなく、おそらくは既成品にロゴを打っただけのOEMもの。ま、新規にWotofoがどこかに造らせたものの可能性はあるけど。ようはWotofoがツールをセレクト・監修してキットとして発売しているってものだと思われます。
勿論それが良いとか悪いとかの話ではなくて、Wotofoだけじゃないけど基本的にUSAに売る事を最優先にしているから、そちらに受けやすいゴツさを感じるチョイスがされている感がありますね。なのでそこは好みなので合う人も合わない人もいるでしょうね。
まぁせっかくWotofoが出すのならドライバー以外の工具もカラーを統一して欲しいかな。特にニッパーとかのグリップカラーくらいはグリーンにしても良かったんじゃ?それとドライバーのビットも、コンタクトピンに適したサイズまで入れてたら流石って思っただろうね。
価格はWotofo公式で$29.99-(送料別)で、国内最安だと¥2,980からあります。
個人的な意見としては、内容物から考えるとやや高いかなぁって印象。オームメーターも付属していないし。ただWotofoというメーカー品で、ケース自体の質が高いことも考えると安く感じてしまう不思議。同等品のCoilMaster製(ミニキット)でも似たような価格ですね。あちらは小振りな工具になっていて携帯性重視なので、こちらのほうが家で使うには向いているかな。
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