
風味抜群だったRecurve RDAがデュアルコイル向けになって登場!
Wotofoの「Recurve Dual RDA」はカーブ構造を継承したままデュアルコイルに最適化されています。個人的には簡単にシングルコイルでも組めるようにデッキ構造が変更された点が嬉しいところ。
── 提供|Sourcemore ──
特徴
Wotofoは積極的にYouTuberとのコラボレーションを行っているメーカーの代表格でしょう。社外の新鮮な息吹を取り入れカタチに仕上げる技術力の高さは流石RBA界のトップを走っているだけあります。
Recurve Dual RDAはWotofoとMike Vapesの2度目の共作。
Mike Vapesについて
MikeVapesは2014年からYouTubeにてVAPE関連の動画を投稿しているベイパーです。現時点(2019年7月)でのチャンネル登録者数は29万人超えですので、人気のVAPE系ユーチューバーの1人といっていいでしょう。これまでも複数のメーカーとコラボレーションしていますが、今回はWotofoと協力して創り上げたドリッパーの第2弾となります。
Wotofoについて
中国深センのメーカーであるWotofo(ウォトフォ)はSerpent(サーペント)シリーズのヒットにより大人気アトマイザーメーカーとなっています。有名YouTuberとのコラボレーションも盛んで、次々と革新的な構造のアトマイザーをリリースしています。近年ではコイルやコットン等のビルド用品にも力を入れている、世界的に人気のメーカーです。
▼レビューしたWotofo製品リンク▼
特にSerpent SMM RTAは傑作だと思います。これからの製品も楽しみなメーカーですね。
まずパッケージから見ていきましょう!
パッケージ
なんていうかWotofoって垢抜けているというか、何処か他のメーカーより進んでるというか。これまた奇抜なパッケージとなっています。
しかし開けづらい...、というか取り出しづらいんです。指の掴み代が無いから隙間に爪を入れてって感じで...あまり良くないな。
内容物
■ 内容物一覧
- Recurve Dual RDA
- Coil Trimming Tool
- Squonk Pin
- User Manual
- Extra Screws & Orings
- Coils/Cotton
製品仕様
■ 仕様
- タイプ|RDA
- 大きさ|Φ24x33.6mm
- 重さ|42g
- 材質|SUS/PEEK/他
- エアフロー|サイド
- コイル数|シングルorデュアル
- リキッド保持量|ー
- ドリップチップ|810
- コンタクト|510
- BF対応|可
- カラーバリエーション|全6色
- 製造国|中国
- 公式サイト|Wotofofa-external-link-square
製品詳細
名前の通りカービングされたシェイプであったRecurve RDA(右)からシンプルな見た目に変更されていました。
Recurve RDAの特徴としてデッキは一般的な22mm径のアトマイザーと同じデッキサイズであるのに、トップキャップが肉厚である為に24mm径となっている変わり種でした。今回レビューするRecurve Dual RDAはオーソドックスな24mm径アトマイザーといえる仕様のようです。
さて、ここからはRecurve Dual RDAを見ていきましょう。
今回レビューに使用するカラーは「Gold」となっています。これがとにかく綺麗。毒々しい金ピカさでは無く、落ち着きのある美しい塗装です。
エアホールはサイド吸気、そのままデッキ内でもコイルにサイドからエアーを当てるサイドエアフロー構造です。
片側6穴が対面にあります。大きさはΦ1mmくらいですかね。
ドリップチップ接続は810(ハーフインチ)サイズとなっています。
この標準で装着されているドリップチップがまた綺麗。ハーバリウムというか金粉ゼリーというかね。
こういったものは色々とノーブランド的なものが販売されているから目にはしていましたが、実際に見るとなかなか良いものですね。丸みのあるシェイプで唇が触れた感じも悪くない。
もう1つドリップチップが同梱されています。こちらは先代Recurve RDAに付いていたものと同形状。どうでしょう?似合っているとは思うけど、何か面白みに欠ける気がします。
トップキャップにはRECURVEと深くエングレービングされています。
トップキャップ内部。
デッキとの噛み合わせがあり、MODへの脱着時に空回りしません。
出口に向けて天井が傾斜している、いわゆる「ドーム型」となっています。これによりミストの抜けが良いわけですね。
デッキを見ていきましょう。側面にはRECURVE DUALと印字されています。
4つのワイヤーホールが垂直に空けられたポールレス構造。
Recurve RDA(右)からの最大の変更点としては正式にデュアルコイル向けとなったところです。
エアホールとポスト位置を見ればわかりますが、Recurve RDAでデュアルコイルで組もうとすると、縦に重ねるという変則的なビルドが必要でした。Recurve Dual RDAでは一般的な横に並べたデュアルコイルは勿論、シングルコイルでも組みやすくなっています。
横から見るとエアホールパーツがカーブして反り立っているのが見てとれます。外っ面であるトップキャップはプレーンとなりましたが、内部はこのようにカーブが残されているわけです。デッキ径が20mmでエアホールパーツが中央に寄せられたRecurve RDAと比べ、デッキ径22mmを十分に活かした広いコイルスペースの確保へと構造変更されています。
エアホールは斜め下に向けて空けられているのが分かります。
ポストのネジ頭は側面に有り、プラスでもマイナスでもどちらのドライバーでも回せるようになっています。
ワイヤーホールは大きめとなっており、同梱のプリメイドコイルのようなフューズドクラプトンで使う事を前提とされています。
同梱のBFピンは内径広め。吐出されたリキッドは左右の1段下がったコットンエリアへと流れていく事となります。
コンタクトピンの出代はしっかりと締めて0.8mm程度。
さて、続いてはビルドをしていきましょう。
ビルドしてみる
今回は同梱されているプリメイドコイルを使っていきます。
公式サイトに詳しいコイルの仕様が掲載されていましたので転記しておきます。
- Quad Core Fused Clapton
- Material: Ni80
- Inner Core: 28Gx4
- Outer Wire: 36G
- Internal Diameter: 3mm
- Single Build Resistance: 0.26ohm
- Dual Build Resistance: 0.13ohm
Recurve Dual RDAはポールレス構造のデッキですので、垂直に空けられた非貫通のワイヤーホールにコイルリードを挿し込む事となります。
その場合のリード長(コイル足の長さ)の目安を付ける為にあるのが同梱のCoil Trimming Toolです。
リードを通す穴が空けられており、狙いの長さに応じて重ねて使用するわけです。
Wotofo公式サイトで7mmを推奨しているようですのでそれに習います。ベースが4mm、それに1mmを3枚重ねて飛び出したワイヤーをパツンッと切断。
挿し込んで留めるだけ。
ツールがあるだけで捗ります。エアホールの位置関係から鑑みて6mmでも良かったかもしれない。
同梱のコットンを使用します。通しやすいように先が狭められた流行りのタイプ。エビフライタイプですね。
同梱コイルに同梱コットンという組み合わせですが、結構キツめの通し心地ではあります。
それほど削がずに収めてみました。デッキ内が広い事もあり、多めのコットンでも余裕で収められます。
MODに乗せてみる
一部MODでは「浮き」が見られるかもしれません。
吸ってみる
それじゃあ吸ってみよう!
感想はあくまでも筆者の主観ですからね♪
ドロー | レンジとしてはスッカスカ~スッカスカまで。要するにほぼ絞れない。というのも、Breath RDAってのと同じように、エアホールの遮蔽が中途半端にしか機能しない。閉じていくと反対側が開いてしまうという...ある意味設計ミスのように思える構造。その開いてしまった部分から入るエアーはまったくコイルに当たりません。そういった構造の為、必然的にほとんど絞れないわけで、基本全開スカスカで吸ってくれと言われてるようなもんです。 | ||
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風味 | 同Mike VapesプロデュースのRebirth RDAと比べると少し薄いかな。比較したらのハナシであって単体で考えたら十分に濃い。今回は同梱のフューズドクラプトンコイル抵抗値はデュアルで実測0.11Ωと低抵抗。コレで濃すぎにはならない、そのくらいエアフロー全開の風量が多い。そしてエアホールからのエアーがコイル全体に浴び、ミストを効率よく上昇させている。 |
単線シングルでも吸ってみました。抵抗値は0.61Ωとなっています。コイルの高さは前と同じ7mmカットとしてみました。
風味 | 程よい濃さで吸えますね。猛烈な濃さを求める人には物足らないでしょう。シングルコイルで濃さを求めるならRecurve RDAに軍配が上がります。 |
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まとめ
Wotofo|Recurve Dual RDA
8/10
■ Recurve Dual RDA のココがイケてる
- シンプルなシェイプに美しい塗装
- ツール補助で簡単ビルド
- 大型コイル使用可能
■ Recurve Dual RDA のココがイマイチ
- エアフローコントロール
- 510ドリップチップのオプション無し
付属のコイルを使用する場合、デュアルコイルは当然ながらシングルコイルであっても、デュアルバッテリーMODの出番となるでしょう。
自身でビルドする場合でも、それなりに低い抵抗値にしないとエアー量が勝ち過ぎて薄味になってしまいます。なので結局は安定的に大出力を発揮出来るMODが必要となると思われます。
エアフローコントロールには期待してはいけません。絞って使うのには「向かない」し「出来ない」と思って下さい。そういった方向性のドリッパーです。わかりやすく爆煙向け。
外観や風味に関しては文句の付け所もないのですが、それでも使用感や風味は同じMike VapesプロデュースであるRebirth RDAのほうが好みでした。かなり似たキャラクターと言えるドリッパー...外観なら完璧にRecurve Dual RDAですが、総合的にはRebirth RDAのが良いかな。
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