
ステンレスワイヤーで深いところから吸い上げるタンクアトマイザー。
Brunhilde MTL RTA(ブリュンヒルド)はVapeflyとGerman 103による共作です。実質RDTA構造となるそのスタイルは一般的なタンク比で数倍の深さをもっています。通常のコットンウィッキングでは困難となる深さからの吸い上げをステンレススチールワイヤーにて達成しています。
── 提供|VapeSourcing ──
German 103 とは?
German 103
German 103チームは2018年4月にVapefly、有名なYoutuber Dampf Wolke、ドイツ語を話す多くのベーパーが共同で設立した国境を越えたチャリティーチームです。喫煙者がタバコから離れ、健康的なライフスタイルを提唱し、より健康的で革新的なものを開発できるよう支援することを目的としていますタバコに代わる蒸気を吸う製品。 私たちのチームに参加するより多くの人々を引き付けるために、私たちはドイツで大勢の熱狂的なファンを見つけ続けました。 最後に、Vapeflyとともに101人のメンバーを集め、ドイツの103チームを結成しました。
VapeflyとGerman 103チームは、Core RTA、Brunhilde Top Coiler RTA、Brunhilde MTL RTA、Kriemhild Sub Ohm Tankなどの製品を共同開発しています。
凄く密接な関係性が続いているようで、これだけの種類のアトマイザーを創り上げて慈善団体への寄付を行っているとのこと。素晴らしいですね。
内容物

- 1x Brunhilde MTL RTA
- 6x Airflow Control Screw
- 1x ドリップチップ
- 2x ステンレスワイヤー
- 1x ガラスチューブ(スペア)
- 11x Oリング(スペア)
- 8x ポストネジ(スペア)
- 1x ドライバー
- 1x 六角レンチ
- 2x プリメイドコイル
- 2x コットン
- 取扱説明書(日本語記載無し)
Brunhilde MTL RTA最大の特徴であるステンレススチールワイヤーはスペアも同梱されています。
製品詳細
Brunhilde MTL RTA の外観
なっが...。
スタイルとしてはRDTAなのですが、公式がRTAと表記しているのでそれに準じます。直径は23mmで全長は60mmとなっています。タンク部分がとても長い構造でリキッド保持量は5mLもあります。
MTLというわけでナローなドリップチップを装着。
エアホールは1穴のみ。径は3mmくらいあるかな。トップキャップを回して開度調整が可能です。
反対側には水滴マークがあって、フィルポート(リキッド補充口)となっています。キャップを外さずとも補充可能なのは大変便利ですね!
コンタクトピンはやけに突出していて1.3mmありますけど、スレッド部分が短いのでMODへの装着時に問題は起こりませんでした。
Brunhilde MTL RTA の各パーツ
ドリップチップは2種類ありますからお好みで。共に510接続となっておりSUSとポリ径のコンビネーション構造。接続部の長さは4.1mmですね。
トップキャップ内部の天井はほぼほぼフラットになっており、ドリップチップ装着部辺りだけ絞られている造形になっていますね。
タンクパーツのガラスチューブはガード付きベースパーツ内に収まる構造。これは万が一落下させたりしてもガラスが割れたりしづらいので安心感がありますね。そのベースパーツとデッキパーツがスレッドにて接続されてます。
見慣れない状態ですね。
そしてこのステンレススチールワイヤー、ツイストされたワイヤーが更にツイストされた棒。これがデッキのジュースウェル部分に空いたジュースホールからタンクへと沈められています。
縦に長いタンクのリキッドをデッキまで吸い上げる事が可能なのでしょうか?いや、可能だからこの構造なのでしょう。問題は供給速度に問題がないかどうか...。
デッキとしてはオーソドックスなシングルコイル向け。コイルの巻方向はどちらでもイケる構造になっています。
そして中央の大きめのエアホールですが、ここに以下のパーツを装着してドローを絞っていけるというよくある構造。
6種類もの径違いのプラグが同梱されています。最小Φ0.9~最大2.5mmと小刻みなサイズバリエーション。
最小のΦ0.9mmだと相当に重いドローになりそうですねぇ。
どれか一つ選んで装着するわけですけど、装着しない場合はスッカスカなドローになりそうですね。
結局Φ1.4mmにしてみました。
このタイプって他のアトマイザーでも採用例はありますが、コイル装着後は取り換えれないのであまり好きではないですねぇ。
ビルドしてみる
それではビルドしていきましょう。今回は同梱のプリメイドコイルを使う事にします。
ポスト部分は返しもついてるしイモネジからはズレにくそう。なので簡単にビルド出来そうな構造。
簡単ではありますが、イモネジの中心で留めるには指で位置を調整してやる必要はありますね。ちょっと気にするのはそこくらい。とっても簡単です。
しっかりと固定出来たら余剰リードをカットします。それなりにえぐってあるのでニッパーも入りますね。
ドライバーン(空焚き)してからコットンを通します。
適当な長さでカット。ステンレススチールワイヤーがジュースウェルまで吸い上げてくれるでしょうから、一般的なドリッパーのようなコットン量としてみました。
MODとの組み合わせ
なにせ全長があるのでステルスだと合わせやすいです。
リキッド補充
タンクへのリキッド補充は側面フィルポートから。ここではトップキャップ外してますけど、被せたままでもホール位置を合わせれれば補充出来ます。
公式によればChubby Gorilla V3のノズルがジャストフィットらしい。V3って何だよって感じですが、とりあえず適当な手元にあったボトルのノズルでは補充に問題ないけどもホール付近はベチャ付きますね。
放っておいて自然と吸い上げるようなものでもないので、コットンへは事前にドリップしておきましょう。
吸ってみる
0.88Ω/エアフローパーツΦ1.4mm
風味はバランス良く出てくれますね。ただそこまで濃厚ではありません。めっちゃ美味いですけど。上品でシルキーなミストではあります。濃すぎて嫌にならない程よい風味生成だと思います。
ドロー/エアフローパーツΦ1.4mm
予想してたより軽いドローです。キャップのエアホールをかなり絞ってもDL(ダイレクト・ラング=直肺吸い)の領域でMTL向きではありませんでした。もっと小径のエアフロープラグを選択すれば良かったかな。
まとめ
■ Good
- 迫力のルックス
- イージービルド
- スマートなリフィル構造
- リキッド保持量
- 問題ないウィッキング
■ Bad
- 派手なタンクフレーム(好みによる)
- トップキャップの熱保ち
- エアフロープラグの交換
ステンレスワイヤーにより深いタンクから吸いあげるRDTA
一応公式ではRTA扱いらしいけど構造はRDTAだ。一般的なコットンによるウィッキング(吸い上げ)では困難になりそうな深いタンクが設けられたRDTA。
ステンレススチールワイヤーでのリキッド供給は問題ない。吸引時にワイヤーを登っていくリキッドが確認出来る。通常のRTAのようなピッチでベイピングしてもドライにはならなかった。
しかしプリメイドコイル0.8Ω程度の抵抗値でのハナシであって、より低抵抗には向かないでしょう。元々がMTLと謳っている事からもある程度高めの抵抗値での使用を前提とした構造となっています。この抵抗値であってもトップキャップがやけに熱くなる感はあった。
トップキャップ内部の形状によるものだろうけどミスト排出にスムース感はなく液貯まる。そこで抑制された結果、風味の濃厚さがないのかもしれない。
プラグ交換式のエアフロコントロールは手軽さがないですね...。ビルド後の交換不可というのは見直して欲しいところかと。
そもそも側面のインテーク径が大き過ぎる気がしますね。抵抗値にマッチさせるには入口からしてもう少し小径が適しているかもしれません。
ステンレススチールワイヤーによるウィッキング構造は面白いし使用に問題なく機能しています。その構造に魅力を感じるかどうかが次第なタンクアトマイザーだと思いました。
製品仕様
- タイプ|RTA(RDTA)
- 大きさ|23x60mm
- 重さ|約69g
- 材質|SUS/Derlin/Peek
- リキッド保持量|5mL
- エアフロー|吸)サイド/吹)ボトム
- ドリップチップ|510
- コンタクト|510
- カラーバリエーション|全5色
- 製造国|中国
- 価格|¥3,285-
- 公式サイト|Vapeflyfa-external-link
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