
BF運用可能なRDTA。
Vandy Vapeの「Pyro V2 RDTA」はトップ吸気、リキッドリーク耐性があり、RDTAながらBF運用も可能とな製品となっています。
提供元|ベプログショップ
スコンカー隆盛のなかRDTAって廃れていくと思っていたのですが。まさかRDTAでBF対応した製品がこうパカパカ出てくるとはね。
そんなにボトルをスクイーズすることすら手間なのか?
とりあえずRDAとRDTAはBF対応しておこうって事なのかな。
ってまぁそれはさておき、パッケージはいつもながらVandy Vapeは青を基調としている。製品名のフォントカラーが80sのHM/HRバンドっぽい懐かしさを感じさせるもの。
それでは「Pyro V2 RDTA」開けていきまーーす。
- Pyro V2 RDTA
- アクセサリーバッグ
- ドリップチップ(デルリン)
- プリメイドコイル
- コイルリードガイド
- スペア|ガラスチューブ(クリア)
- 取扱説明書(日本語記載無し)
- 六角レンチx2(BFピン用/スペアイモネジ用)
- プラスドライバー
- 510ドリップチップアダプター
- 非貫通コンタクトピン
- スペア|Oリングx6
- スペア|フィルポートカバーx2
- スペア|イモネジ(六角)x4
付属プリメイドコイルはNi80材のフューズドクラプトン。デュアルコイルで組むとすると相当低い抵抗値となってしまいますね。
今更ながら、各メーカー何処もこういった抵抗値のものを付けてきます。もう0.2Ωくらいだと低抵抗だと思っていないフシがある。
製品仕様
引用元|Vandy Vape公式
- 大きさ|Φ24.4x44.4mm
- 重さ|57g
- エアフロー|トップ吸気サイドエアフロー
- コイル数|シングル/デュアルコイル
- リキッド保持量|4ml
- BF対応|可
外径が24.4mmって誤植だと思ったら本当にピッタリそうだった。
製品詳細
V2なのです。私は初代を見たことがなかったので公式サイトで見てきました。見比べると断然V2の造形が好みです。
タンク部PEI(ウルテム)と調和のとれたデッキ部2重スリーブ、そしてトップキャップと間隙を設け、シンプルにロゴのワンポイント。
RDTAの為どうしても胴長感はありますが、トップにアクセントを設けてそれを緩和している。
初期装着のドリップチップはPEI製。コンタクトピンもBFピンが初期装着されています。
バラしてみると5ピース構成でした。トップキャップパーツがさも分割出来そうに見えますが、圧入して組まれているようで取り外せません。洗浄の事考えると外せたほうがいいけど。
ドリップチップは2種付属。ともに810(ハーフインチ)です。
寸法は咥える部分がPEI:外径17.2mm・内径9.8mm。デルリンが外径15.4mm・内径10mm。デルリンのほうは極端にテーパーついたカタチです。ちなみにPEIのほうは単品売りされてるコレですね。
エアーの取り入れは隙間から。パンチングホールと、その下にも見えない位置に吸気口あり。
凹凸ついたリングパーツを回転させる事によりエアー取り入れ量を調整出来ます。この回す手応えが軽やかでスムース。
内部から見ると12個ものパンチングホールはコイル側面に、その下のやや大きめのオーバルは斜め下からコイルへエアーを送ります。
ドリップチップが810なのに出口径は6.7mmと狭い。全体的な造形とのバランス取りの為に810を初期装着としているようです。
トップキャップにはデッキのジュースホールを塞ぐキャップ(フィルポートカバー)があります。シリコン製なので気密性もあるでしょう。
丈を抑える為にポールレス。コイルはサイドのネジで固定します。ネジは付属の六角イモネジに交換することも可能です。
シングルでもデュアルコイルでも使えます。ジュースホールがかなり大口径となっており、大量消費・急速供給の爆煙向けな印象。
底でまず目がいくのはBFピン、いやそれよりOリングか。これはアトマイザー自身とMod双方のスレ傷を抑える為かな。
BFピンは六角での脱着。
インシュレーターがスレッド底面を覆っているのでメカニカルのハイブリッド接続での使用でも安心感はあります。
コンタクトピンの出代もまずまずあります。ポスト固定も兼ねているので調整は不可。
BFするとタンク天井にあたる部分にある穴からフィルされる構造です。フィードされたリキッドはタンクに、そこからコットンで吸い上げる流れです。このほうがタンク内のリキッド残量で目視出来るため運用しやすいと思います。
せっかくのBF対応RDTAではありますが、タンクがある事もあり今回は非貫通のコンタクトピンにて通常運用してみます。
トップパーツとデッキ/タンクパーツは噛み合わせて装着される構造。
ビルドしてみる
毎回なにかと付属品の多いVandy Vapeですが、今回はコレ「コイルリードガイド」が同梱されています。
ポールを持たないポストのデッキ構造ですので、コイルリード長の目安に使用するわけです。
コレを用いるにしろ、最初はどのくらいの長さが適しているかわからないので△の付いてるところを使用してみます。この△が『ココがオススメ』なのか、アップサイドを表しているのか不明。
このコイルリードガイド自体は汎用性があるので「Pyro V2 RDTA」に限らず使用してもいいですよね。その場合は厚みのあるほうから使用していって切りすぎないようにしたほうがいいかも。
デッキ構造的にポストを貫通したリードカットが行えない為、このコイルリードガイドを用いれば手間とミスが少なくビルドが捗ります。
付属のドライバーがポストのネジ頭とサイズがあっていません。このまま使うと舐めてしまいます。
ネジ頭はマイナスも切ってあるので適宜、手持ちの工具を使用しましょう。付属の六角イモネジに交換してもいいかな。
で、組みました。
今回は付属のプリメイドコイルを使わずに持っていたのを使用。このクラプトンは抵抗値も高めで使いやすいんです。
当然ながらシングルコイルでいきます。
コイルの高さはこのくらい。あまりコットン長を長くもしたくないので低めでいきます。
コットンはこのくらいの長さで。
ジュースホールに突っ込みます。ジュースホールが広いので、漏れを防ぐ為にも隙間がないくらいの量は必要ですね。
ちょっとコットンが短すぎたか。でもこれでも吸い上げに問題はないですね。
今回はこのくらいのコイル高さで吸いますが、もう少し上げる事も可能なだけの内部クリアランスはあります。
フィルポートからタンクへとリキッドを補充します。コイル部分のコットンにもリキッドをふくませておきましょう。
吸ってみる
それじゃあ吸ってみよう!
感想はあくまでも筆者のいち意見として捉えて下さいね。
エアホール全開放にて!
まぁそれなりに濃くは出るし、いかにも爆煙系なソレです。スカスカなドロー。それでもデュアルコイルだったなら濃さは増すでしょうね。風味自体に特筆すべき部分は無いかな。フッツー。
絞ってみる。
と、かなりタイトドローに出来ますね。全閉ではまったく吸えず気密性も高い。当然ながら絞っただけ風味の濃さも増します。
ドローの調整幅は広いですが、リングの可動域がかなり狭く、狭い中でドローのレンジが広いイメージです。って伝わるかな...
まとめ
評価:Pyro V2 RDTA|8 /10
- 質感|良 ●ー●ー●ー●ー● 荒
- ビルド|易 ●ー●ー●ー●ー● 難
- 風味の濃さ|濃 ●ー●ー●ー●ー● 薄
- 解像感|高 ●ー●ー●ー●ー● 低
- ドローレンジ|軽 ●ー●ー●ー●ー● 重
- 漏れ耐性|良 ●ー●ー● 悪
◯ RDTAでBF運用が可
◯ レンジの広いエアフローコントロール
◯ 充実の付属品
トップ吸気だからエアホールからの滲みもなかったですね。
方向性としては爆煙系に含まれる製品かと思います。そこだけが好みにより大きく評価が変わる点かと思います。
製品としてはデュアルコイルでもシングルコイルでも使えますし、コイルリードガイドのおかげでビルドも比較的簡単に行えます。
RDTAなのにBF対応?必要か?
これまでそう思っていてRDTAってカテゴリー自体無くなるかなと思っていました。
でもそもそもドリッパーにタンクを備えた事自体が補充をラクにする意味があったわけで、RDTAであればボトルを触るサイクルが長くなってよりラクに楽しめる。
味と利便性を追求するなら現状もっとも完成した構造かなと思います。
とにかくリキッド補充の手間を省き、濃い味を楽しみたい方に適しています。