
大ヒットしたポッドデバイスの2作目。
2019年に登場し数あるポッドデバイスの中でも抜きん出た存在感を示したCaliburn(カリバーン)。人気を得た理由は紛れもなく風味生成の良さ。それまでも同形状のデバイスは数多く存在していたが、その大半が使用のお手軽さにしか見どころが無かった。Caliburnはお手軽さはそのままに風味生成の面で同カテゴリーのハードルを上げてしまったといえる傑作。そんな中からZQ Xtalのように超えてくる製品も現れた状況を迎撃すべくUWELLがモデルチェンジしたのがCaliburn Gとなります。
パッケージ
キャッチコピーはSimply Great(凄まじい)。旧CaliburnはThink Simplicityであった事からも、今作は扱いの手軽さだけではなく性能自体の向上が謳われていると伺えます。期待されますね。早速見ていきましょう。
内容物
- Caliburn G
- カートリッジ(2mL)
- コイルヘッド(0.8Ω)x2
- 充電用ケーブル(タイプC:タイプA)
- ユーザーマニュアル/警告書
製品詳細
アウトライン
Caliburn Gはエレガントなテクスチャで仕上げられています。言い方悪いけどコレといった個性のなかった先代から明らかにウケを狙った質感へと変容しました。2018年にJoyetechがリリースしたMansionに似た感じではあります。あちらの方が質感は上かな。


Caliburn Gの大きさは公式によるとW22.5 x D12.6 x H108.3mm、重さは60g(実測は38g)くらい。先代(30g)より少し重くなりました。これに限らず質感の向上に伴っての重量増は不思議と許容出来てしまうものです。実際に持った感じとして「まぁ、こんなもの」といったところかな。軽いです。
ディテール
吸い口。緩いRを描いた咥えやすいシェイプ。
側面からリキッドの残量の確認が行えます。カートリッジが埋没するので構造なので窓を設けてあるわけです。
片側の側面にのみエアーインテーク(吸気穴)があります。カートリッジの装着向きによりDL(ダイレクト・ラング=直肺吸い)とMTL(マウス・トゥ・ラング)を切り替えます(後述)。
パフボタンは僅かに突出し押しやすい配置となっています。メタリックで高級感を演出してくれています。Caliburn Gはこのパフボタンを押しての加熱も出来ますし、吸い口を咥えて吸引しても加熱されます。
正面下部にはロゴプレートと動作インジケーターLED点灯部があります。ロゴが本体同色で控えめなのが良い感じかと。
底には充電用ポート。そしてタイプCとなっています。以前に何かのレビューでタイプC搭載が進まないねぇ...と書いた憶えがあるけど、ようやく採用率増えてきたかなって感じ。結局長い過渡期となってしまってるから、2種類のケーブルが手放せない状況にも慣れきってしまっていますけど。
充電中はインジケーターがブリージングで点滅します。これも無難に高級感の演出に繋がっている感じです。
それでは肝心のカートリッジを見ていきましょう。どのように先代から変化したのでしょうか。
カートリッジの装着はマグネットではなく爪で引っ掛ける構造となっています。装着時はカチッとしっかりと保持されるので脱落の不安感はまったくありません。
一見ありふれたPCTG製カートリッジですが、先代からの変更点が色々とあります。
まず、黒色の吸い口パーツを引っこ抜いた(これが微妙に外しにくい)ところにリキッド補充用のポート(赤色のところ)があります。切り込みの入ったシリコンカバーで通常は閉じておりリキッドが漏れ出る事はありません。
注入時はリキッドボトルのノズルを挿せばさして抵抗感なくスムースに内部まで入っていきます。これも以前Joyetechだったかで採用されていた仕組みではあります。とても合理的で優れた構造だと思いました。
最大の変更点はコイルヘッド着脱式になったところ。旧Caliburnはビルトインされたアッセンだったのでコイルが劣化したらカートリッジごと交換が必要でした。
Caliburn Gはコイルヘッドのみを交換すれば済みますから、単価が下がったことによりランニングコストの面で有利です。
そしてコイル自体の抵抗値が旧1.4Ω→0.8Ωへと下げられた事から風味の濃さが増しているはずです。それに併せて本体の出力も11W→18Wへと上げられています。
コイルヘッドのベース部分が真円になっておらず、カートリッジ側の△に併せた向きで装着する必要があります。ちなみに△の横の穴がカートリッジの吸気口です。
操作方法
電源のオン/オフ:
2秒間にパフボタンを5回すばやくクリック
ミストを吸う:
デバイスがオンになっているとき、ドロー(吸引)するか、パフボタンを押してミストを吸うとLEDは点灯したままになり
コイルヘッドの変更:
使用済みのコイルヘッドをカートリッジから取り外します。新しいコイルヘッドをインストールします。
カートリッジをリキッドで充填した後、コットンの燃焼を避けるために10分間放置してください。
エアフローコントロール:


カートリッジをデバイスに取り付けるとき、カートリッジの空気入口とデバイス
LEDインジケーター:
vaping中、緑色のライトはバッテリー
赤いライトが10回連続して点滅すると、電力が低すぎるためポ
短絡保護が発生した場合、パフボタンを押すとLEDが
デバイスのバッテリー残量が少ない場合、LEDは10回
8秒間のvapingの後、緑色のライトが5回点
カートリッジに開回路がある場合、または本体にポッドが
タイプC充電ケーブルでデバイスを充電すると、イン
充電中はバッテリー残量が少ない場合は赤く点滅し、中程度の残量を示すために青く点滅し、十分な残量を示すために緑に点滅し、
吸ってみる
十分な濃さで出てくれますね。使い始めはこなれてなくてイマイチだったけどタンク半量も吸えば実に濃さを感じるほど出てくれます。旧来機と比べ明らかに風味生成は向上しています。Xtalと比べると、あちらのメッシュコイルには僅かに及んでいないかな、という印象。まぁ、ちょっと前の記憶ってのと、同じリキッド吸ってるわけでもないから厳密な比較ではないですけど。でもまぁ、こういった小型なポッドデバイスでこれだけ出てくれればいいんじゃないでしょうか?十分納得だと思います。
カートリッジ装着向きでのドローの違いについては、とてもいい塩梅で変化します。特にMTLは適度な抵抗感で風味も濃くなりますし気に入りました。
まとめ
一体型からコイルヘッド差し替え方式に変更されたのはランニングコストの面からとても良いポイントです。本体は安価でも消耗パーツで苦しむのが少しは和らぐのではないでしょうかね。そして一体型から風味生成に明らかな向上が見られるのもヒット作の後継として抜かりないところです。手軽にミストを楽しめるポッドデバイスとしても最小の部類に区分されるこういったデバイスも、ようやく一つステップが上がった感がありますね。リキッドのもつ風味を絞り出したいのなら間違いなくリビルダブル構成なのですが、このようなサイズ感でなければならない状況も確かにあります。適宜使い分けが望ましいですね。
製品仕様
タイプ | ポッド |
大きさ | W22.5 x D12.6 x H108.3mm |
重さ | 38g |
材質 | アルミ合金/PCTG |
出力 | 18W |
AFC | 可(2段階) |
リキッド保持量 | 2mL |
カラーバリエーション | 全6色 |