
Taifun GTRのショートタンクバージョン。
スレッドレスなトップキャップ、最高のタンク素材PSU、スナップボール採用のAFC、柔軟なジュースコントロール、シンプルで完成されたデッキ、どこをとっても考え抜かれたTaifun GTR RTAのTPD準拠のショートタンクバージョンのレビューです。
パッケージ
ドイツのメーカーSmokerstore製タンクアトマイザー。TPD(EUたばこ指令)に準拠したリキッド保持量2mLというバージョンです。
欧州はね、こういった指令が大好き。窮屈感のある法令だけどマーケットとして大きいから各メーカーはわざわざ別バージョン造ったり、タンク内にシリコン詰めて容量削ったりして対応してる。
んで、このTaifun GTRのオリジナル版はリキッド保持量4mL程度で登場したわけですが、個人的に胴長なルックスを敬遠してスルーしていたのですが、このTPD準拠版は絶妙にショートタンクされて好みだったので手を出した次第です。
内容物

- 1x Taifun GTR RTA(TPD Version)
- 6x Oリング(スペア)
- 2x ポストネジ(スペア)
- 1x 六角レンチ
- 取扱説明書(日本語記載無し)
製品詳細
Taifun GTR RTA(TPD Version)の外観
ショートタンク版といってもそれなりに長い。ドリップチップはMTL向けって感じのナローなシェイプ。タンクパーツは色味がPEIに比べると薄い感じですね。
ローレットが施されたキャップ類やエアホールが2穴(これは反対側にも有り)、エアフローコントロールリング部分が一番張っていて直径23.5mmとなっています。
内径3.6mm程度と狭めなドリップチップ。事前にはMTL(マウス・トゥ・ラング=タバコ吸い)向けとか意識してなかったんだけど、そうなんだ。
Taifun GTR RTA(TPD Version)の各パーツ
ドリップチップは510接続となっています。接続部の長さは5.4mmとなってるから深めな造り。装着部付近の形状から言っても汎用品も問題なく付けられるでしょうね。
トップキャップの脱着はとてもスマート。上の「ちょぼ」を下の「ちょぼ」に合わせてキャップを回すだけ。45度すら回さないね。ほんとちょっと回すだけ。
この機構は最高です。ダラダラと書かなくても如何に開閉が容易か想像出来ますよね。
ちなみにトップキャップ内部側の溝にもOリングが付けられていなきゃいけないんだけど、分解したりしてたら気付かない内に外れててお尻の下に踏んでいました。
ま、要するにトップフィルが最高に手早く行えるってこと。
チャンバーを構成するインナーキャップはスレッドでの接続。4ヵ所のノッチはジュースチャネルの遮蔽役でして、実際にジュースホールに合わさるのは2ヶ所ですが、回転量を減らす為に4方に設けてあると思われます。
内部は綺麗なドーム状になっており、チムニーへは更に一段掘られて絞られた形状となっています。
ミストが圧縮されて濃密な風味生成が期待されますね。
タンクパーツの材質はPSU(PolySulfone)ポリスルホン樹脂を採用しており、適応温度は-100℃から190℃(175℃とも)とレンジが広い。
あくまでも公式による情報ですが、既知のタンククラッカー(メンソール類)に対して完全な耐性がある事をテストにて確認しているとのことです。
デッキはシングルコイル向けで、コイルの巻方向は問いません。どちらでも取り付け可能。エアホールは2穴ありますね。
ポストのワイヤー固定部分は低めの返しがある形状で、イモネジは完全に降りきらないが一般的なワイヤー径であれば確実に留められる。
ジュースチャネルは2種類の高さに設定されています。
この調整機構は良く出来ていて、PG:VGが50:50であれば左の高さのある側のみ開放し、よりVG比率が高い際には右側のみ、または両方開く事により適切な供給バランスへと調整可能となっています。
実際に調整する時はトップキャップあたりを掴んで回せばOK。
デッキ下部に装着されているエアフローコントロールリング(AFCリング)を外してみました。
エアホールとは別にいくつかの窪みがあります。
窪みにはデッキ側のスナップボールが接触し、AFCリングを回転させる事により「カチカチ」とラチェットのような手応えと音が発生します。
このカチカチが気持ちよくて...。意味なく回してしまいますね。
エアホール径はΦ1.0mmとΦ1.2mm、全開と半開、片方閉じと両側を開け/閉じという風にバリエーションがあり、軽めから重めのドローまでこのAFCリングの回転のみで調整可能という優れもの。
コンタクトピンの出代は控えめとなっています。保護機能の無いMODで使用する場合は慎重になりましょう。
ビルドしてみる
それではビルドしていきまっしょい。MTL向けアトマイザーですからね、抵抗値は高めを狙っていきますよ。
驚くほどに簡単だった。内径3mmの7巻で抵抗値は0.9Ωオーバー。
いやー、コイルの幅さえ適正ならまったくズレずに固定可能。
特に注意する部分もないですね。余剰リードのカットも余裕だし。
コイル冶具のノッチがないからコイルの高さはこれ以上は下げれないですね。
コットン量はこのくらい。多すぎても少なすぎてもいけません。コイル内径3mmにスムースに通る太さにして、少し削げば丁度良い塩梅。
こうしてみるとジュースチャネルがどのように機能するか分かりやすいですね。
MODとの組み合わせ
吸ってみる
0.95Ω
とても濃密でバランス良いです。リキッドの風味を逃していないです。極めて解像感に優れています。
ドローはDL(ダイレクト・ラング=直肺)可能な軽さから、適度なMTL(マウス・トゥ・ラング=タバコ吸い)まで調整可能。MTLは激重というほどタイトではありませんが、個人的にはベストなMTLフィーリングです。このくらいが一番丁度良いと思う重さですね。
まとめ
■ Good
- 洗練されたルックス
- 優れた使用感
- イージービルド
- 解像感の高い風味生成
- 最適なMTL
■ Bad
- しいて言えば価格
無駄のない優れたギミックが機能する逸品
その機構全てが使用者の為のもの。あまりダラダラと繰り返し説明しても意味はないかな。述べてきたように各トピックとなる要素は全て使用感の向上に繋がっています。そして公式による全てのアピールポイントが実際に機能してくれます。大袈裟でも偽りもないアトマイザーがここにあります。
ジュースフローやエアーフローも調整機構が確実に機能してくれる。その時のビルドに応じて使用者の好みに追従可能。
ビルド自体も簡単だし、MTL向けとはいえコイルスペースはそれなりに広いからDLでの使用も問題ありません。も少し低抵抗なビルドでも問題ないってことね。
そんなに高額なアトマイザー使ってきてない私だけど言ってしまおう、間違いなく最高峰だと。
価格と入手性(今現在は国内取り扱いは無い?)がネックだね。購入先とかは下に書いとくね。
今回の購入にあたりTPDじゃない通常版(4mL)にするキットも買ったけど使わないかもなぁ。そうそう、Taifun GTR RTAはオプションパーツも豊富なんですよね。ハーフステンのタンクパーツやDL向けデッキとか。Kayfunくらい国内での取り扱いあればいいんですけどねぇ。
製品仕様
- タイプ|RTA
- 大きさ|23.5x50.4mm
- 重さ|約60g
- 材質|SUS/PSU/Peek
- リキッド保持量|2mL
- エアフロー|吸)サイド/吹)ボトム
- ドリップチップ|510
- コンタクト|510
- カラーバリエーション|全1色
- 製造国|ドイツ
- 価格|€149.00-
- 公式サイト|Smokestorefa-external-link
ご購入はこちら
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