
ニコチン入りリキッドの作成手順を説明します。
手順自体は単純ですが、準備するものやハンドリングに注意が必要ですので、そこら辺を解説していきます。
ざっくりとした目次
はじめに
いきなりタイトルと反するようですが、本記事ではニコチン摂取を推奨しているわけではありません!
喫煙者の方や元喫煙者でニコチン入りリキッド(以下ニコリキ)に興味のある方を対象とした記事になります。
注意!
ノンニコリキッドで満足されている方はニコリキに手を出さないで下さい!
元来摂取の不要な害をわざわざ身体に取り入れる必要性が無いからです。
- ニコチンは成人で60mg以下の少量で死に至ると言われている劇薬です。取り扱いや保管には細心の注意を払いましょう。
- ニコチンやニコチンを添加したリキッドは薬機法により販売や譲渡は禁止されています。
- 本記事はあくまでも管理人の主観で行った実験であり、読後に不利益が生じても責任は負いません。
くどいようですが、
これまで喫煙をしてきてノンニコでは物足りずタバコに手が伸びてしまう人を対象とした記事です。
ニコチン摂取を推奨する記事ではありません。
ニコチンの取扱いはシビアに行う必要があります。
まずはメーカー製のニコチン入りリキッドを海外通販で購入して、吸ってみてから自作が必要であるか判断する事をお勧めします。
それでは、やっていきましょう!
準備するもの
画像には必須では無いものもあります。
これらの他に口をガードするマスクもあったほうが良いかもです。
それでは1つづつ見ていきましょう。
ニコチンベース液
まずはメインとなる『ニコチンベース』液です。
これが無いと始まらないですよね。
今回の解説では私が普段から使用している「HiLIQfa-external-link」のベース液を使用します。
リキッドの風味への影響も感じませんし、なにより価格が手頃なので「HiLIQfa-external-link」の濃度50mg/mlのPG100%ベースを愛用しています。
ピリつく辛味もないので使いやすいです。
※購入時は10%OFFクーポンコード「VFM」適用をお忘れなく!
こだわり派の貴方にはこんなのもあります。
VAPECHK 専売品です。
送料考えるとそれなりの価格になりますが品質を重視する方は良いかもしれません。
※廃盤?取扱いがなくなったようです。
他にはこちらも。
国産フレーバーメーカー「COCOKARAfa-external-link」で取り扱っている米国製ベース液です。
どこで購入するにしろ海外発送になりますし、一度の購入(輸入)は『120mlまで』となります。
輸入量が規定されているため、なるだけ高濃度のベース液を購入しリキッドへは少量添加、これがセオリーです。
空ボトル
購入したベース液のボトルのままではニコリキ作成時に不便なので小さめのボトルに移し替えます。
例えば HiLIQ のベース液は100mlの大容量ボトルでスポイトも付いていないので、別の容器に移す必要があります。
濃度調整はある程度シビアに行う必要があるので、適当にスポイトでリキッドに添加するわけにはいきません。
画像のボトルは5mlボトルですが、もう少し大き目でもよいかもですね。
後述しますが同じボトルが複数個あった方がよいです。
手袋
100均で売っているビニール手袋。使い捨てのものを使用します。
作業の性質上、特に手にニコチン液が付着しやすいので必ず着用して下さいね。
ゴーグル
飛散した液が目に飛び込むのを防ぎます。
ここまで必要かどうかは各個人の判断にお任せしますが、リスクを小さくするに越した事はありません。
これも100均で購入できます。
スポイト
ベース液のボトルから小さなボトルへの移し替えに使用します。
空いたリキッドボトルのスポイトを再利用してもよいかもです。
コレ(↓)とかは安いので気軽に使い捨てられます。※ただし海外発送なので到着まで時間掛かります。
シリンジ(注射器)
ある程度の精度をもった計量したい場合に使用します。
必須では無いですね。
デジタルスケール
重量測定に使用します。必須では無いですがあれば色々捗るかもしれないです。
調理用の 1g 単位からのモノではなく 0.1g 以下の単位から計れるタイプがおススメです。
Randretailing®携帯タイプ ポケットデジタル スケール(秤) 0.01g-500g精密 業務用(プロ用) デジタル スケール 電子 はかり (0.01g-500g)
作成していく
- 長袖・長ズボン着用し肌を露出しない
- 前述の保護具着用
- こぼした場合に備えて敷物の上で作業
- ニコチンベース液のボトルは使用前によく撹拌すること
- 直ぐに拭き取れるよう傍にティッシュペーパーを準備
濃度目安
さて、ここからが本題。
上図は「HiLIQ」のサイトに記載されている濃度早見表になります。
今回は30mlのリキッドで3mg/mlを目指して作成します。
ですので、ニコチンベース液は1.8g(60滴)の添加すればよいことがわかります。
ここで疑問が...
1.8g(60滴)と書かれているけど、ボトルのノズルによって1滴あたりの量(g数)って異なるんじゃないの?
そこで調べてみます。
ニコチンベースのボトルを振って中身を撹拌してから進めます。
最大 2.5ml 入るのシリンジを使用して重量を測定してみます。
勿論ボトル自体の重量は除いてあります。
シリンジ2回分、5ml で 5g 強の重量でした。
と、いう事は、早見表から計算して大体180滴分入っていることになる?
あれ?結局 1.8g が何滴か判らんぞ...
重量測ってもあんまり意味なかったじゃん...要は使うボトルの1滴が何gか測ればいいんじゃん...
気を取り直して今度はスポイトでニコチンベース液を...
最終的にニコチン添加する際に使用するボトルと同じノズルのボトルに適量入れて...
最終的にニコチン添加する際に使用するボトルを「受け側」として用意します。
当然これも風袋抜きの重量で測定準備して...
滴下をカウントします。
30ml のリキッドで 3mg/ml にするには60滴でしたね?
はい、1...2...3......10...
20...50...
60!
60滴で 1g 強の重量。
という事は、HiLIQ の早見表で記載されていた滴下回数の約半分。
私が使用しているボトルのノズルは HiLIQ の約半分の滴下量という事がわかりました。
すなわち30mlのリキッドで3mg/mlにするのに倍の120 滴程度必要という事になります。
滴下量は各々ご使用のボトル(ノズル)により異なります。
これは各々、ご自身の使用するボトル等で試して頂くしか正確な数値は出せません。
最初は少量添加から行いましょう。
私が禁煙するまで吸っていた煙草はアメスピの「メンソールONE」です。
そんな私は3mg/mlでもスロートヒットがキツく感じる事があります(まぁ、大抵は吸ってるうちに慣れてくるんですけどね)
ですので普段ニコリキを作成するときは、1.5mg/ml~2.0mg/mlになるように調整しています。
初めから6mg/ml 以上の高濃度の添加はおススメしません。
6mg/ml 程度が高濃度か?と言われれば、個人的にはスロートヒットがキツすぎて吸えないです。
この辺は個人差ですから...
こちらのサイト様の記事が非常に参考になりますので是非一読されて下さい。
※サイト自体が消えた?
まずは手持ちのボトルで60滴程度で試して、物足りなければ10滴づつ加えていく、このような段階を踏んで下さい。
高濃度でキツすぎて吸えない場合はリキッド全部が無駄になっちゃいかねないですからね...
リキッドに添加
それではリキッドへニコチンベース液を添加していきます。
別に画像のような空ボトル用意する必要はなく、直接リキッドボトルへ添加してもOKです。
何となく先にニコチンを入れておいた方が混ざりがよいかな、という感覚があるので先入れ。
前述通り、1.5mg/ml 狙いなので、私の使用している画像のノズルで60~70滴くらい投入。
次にリキッドを 30ml 投入。
注入に時間かかるのでノズル外してザバーっと入れました。
ラベルを貼り替え。
これは別にしなくてもいいけど、少なくとも“ニコチン入りというのが判別つくように”しましょう!
あとはひたすら振って中身を混ぜましょう。
そしてドリッパーでもタンクでも、リキッドを注入する前には、よ~~くボトルを振りましょうね。
これを怠るとニコチン濃度にムラが出来て濃い~~のを吸って酷い目に合ったりしますからね!
あとしまつ
- 使用済の手袋等は別の袋に入れて廃棄しましょう。
- 余ったニコチンベース液や小分けしたボトル等は、子供やペットの触れられないところで厳重に保管して下さい。
- 作業した場所はニコチンが飛散したりしていないか確認してキッチリ清掃しましょう。
さいごに
そもそもVAPEのリキッドはウマいです。
そこに、(元喫煙者の私の感覚では)ニコチンを添加することで満足度が跳ね上がります。
だからこそ注意が必要。
VAPEでのニコチン吸収率は煙草より低くなるとはいえ、その味のウマさゆえに、ず~~とチェーンして吸えてしまいます。
その結果、気付けば相当量のニコチンを摂取していた、という事態になりかねません。
ちゃんと間隔を空けて吸うよう心掛けて下さいね。
ニコチンの導入は十分に考えてからにして欲しいですし、取り扱いや保管には十二分に注意と配慮をお願いします。
それでは良いVAPEライフを!