
洗練されきったシングルコイル用ドリッパー。

Official MISSION XV - KRMA RDA
MISSION XVは2017年にカナダで誕生したメーカーです。
今回レビューするKRMA RDAは2018年にリリースされた22mm径のドリッパー。
履歴調べたら2018年5月に購入してました。なのに開封したのが2019年という...かなりの放置プレイしてました。ど、どんだけぇ。
発売当初は国内ショップでも取扱いはそれなりにありましたが現在は売っていません。まぁ価格帯から言っても少量を数回仕入れて売り切ってオシマイって感じでしょう。今のところMISSION XV公式からはまだ入手可能ですね。
パッケージ・内容物
パウチに封入。なんていうかセンス良いですよねー。単にクッション材くり抜いたトレイをビニールにぶち込んだだけなんだけどね。
それではKRMA RDA開けていきまーーす。
- KRMA RDA 本体
- 22mmトップキャップ(SS/Derlin)
- 6mmボアドリップチップ(Derlin/ULTEM)
- BFピンブラグスクリュー
- スペアパーツ(イモネジ/Oリング)
- 工具
1年は保証が付くみたいけど、ぶっちゃけ海外製品だとあまり関係ないよね。
それよりこの断面図がわかりやすくて良い。こういったのはメーカーな見せ方。
製品仕様
- タイプ|RDA
- 大きさ|Φ22x30mm
- 重さ|28g
- 材質|SS / Derlin
- コイル数|シングル
- エアフロー|サイド
製品詳細
シンプルながら相当に計算された造形だと思いますね。
材質違いで2個のトップキャップが同梱されています。
メーカーは『性能が優れるものを安価に供給』っていうお決まりみたいな事言っていますが、だったらDerlinキャップはオプションにして本体は価格下げて欲しいって気もします。製品の性質上、中華メーカー製と比べて機能面では差といえるほどの差が無いのに倍以上の価格ですから。まぁ、そのへんは微妙な話しでもありますよね。
トップキャップ内部はとてもシンプルなのですよね。天井部は外から見ると傾斜ついていそうだけど内部はフラットです。
DerlinとULTEMのドリップチップは材質のみ異なり、内径は共に6mm。Derlinのほうのドリップチップは付け根辺りがバリバリッています。仕上がり雑い。
横から見てもバリがわかります。んでOリングも荒れてる。あんま綺麗じゃないね。
接続部の長さは5mmです。
エアインテーク(吸気部)は大きく掘られて下半分のみ内部へと開口した形状。
トップキャップを被せると掘りの上半分にフィットし、吸って→下がって→内部へ、というエアフロー。左右の遮蔽分だけの範囲でエアフローコントロールが可能です。
内部側では凸って中央に寄せられた形状。
このエアホールのステップ構造によりリキッドの逆流を抑制しています。まぁ、そもそもエアホール位置が高いので逆流しなさそう。
ポストは片方が『ロ』に囲われ、もう一方は『コ』に開口。ビルドはしやすそう。
ボトムフィード時の吐出口は底面フラット。
デッキ外周には治具置きとなるノッチがあります。
一部、仕上がりが汚い状態になっていました。ここまで露骨なのは初めて。こりゃあ良くないですね。
底面は個性的。中央のコンタクト、両サイドにポストパーツ固定用、そして小さいのがBFピンプラグスクリュー。KRMAは開封時点でBFレディな状態となっています。
コンタクトピンは適度な出代です。
BFピンプラグスクリューを取り外してコンタクトピンに装着すれば非ボトムフィードでの運用が可能になります。
BFピンって保管をどうしよう?ってのがあるよねぇ。本体に収納出来るのって一番良い解決法かも。
(どうにもBFピンスクリューにピントが合わないけど)まぁこれでドリッパーとして使用可能となるわけです。
完全にバラして徹底的な洗浄も可能です。
ですがネガティブポストしか外せませんでした。
ポジティブポストは先にコンタクトピンを引き抜かなければなりませんが、この六角穴に合うサイズの工具が手持ちでありませんでした。
ビルドしてみる
やっぱシングルコイルっていいねぇ。もう自ら買っているものはほぼシングルコイル用になってきます。
ビルドの手間もそうだけど抵抗値がね。あまり低くしたくないとなるとデュアルコイルだと難しい場合が多い。
今回はNi80の24AWGで内径は3mm、12巻して0.8Ωくらいになりました。
治具置きに置いたままの高さで悪くなさげでした。このままいきましょう。
とても組みやすいデッキです。多く採用されているポストデザインですが、現状もっとも簡単に扱える部類でしょう。
コットン量はたっぷりいけますね。
MODに乗せてみる
22mm径ですから初代iStick Picoに問題なく乗ります。
手持ちの22→24mmのビューティーリングを装着。
大きなボックスMODにも似合うシェイプをしていると言えるでしょう。
付属のDerlinキャップにULTEMドリップチップ。それにオプションのDerlinビューティーリングを装着。純正オプションはさすが凝った形状ですな。
好みの形状でした。収まりもいいし、吸気位置が高いから汎用品のビューティーリングでも被ってしまう事が少ないでしょうね。
吸ってみる
それじゃあ吸ってみよう!
感想はあくまでも筆者の主観ですからね♪
あぁ~美味しい風味を出してくれますねー。
2018年はMTL向けのアトマイザーが多くって、いささか吸い疲れしてたのでこの適度なドローは堪らないですね!
もう、一吸い目から「ウッマァッ!」って感じでした。風味豊か!
コイル次第ってのもあるでしょうけど、実に柔らかいミスト。フゥワァッて香ります。
エアフローコントロールは絞ってもMTLな領域まで重くはなりませんね。比較的軽い感じ。だがこれがいい!って感じですわね。
まとめ
KRMA RDA
質感|良 ●ー●ー●ー●ー● 荒
ビルド|易 ●ー●ー●ー●ー● 難
風味の濃さ|濃 ●ー●ー●ー●ー● 薄
風味の解像感|高 ●ー●ー●ー●ー● 低
ドローレンジ|軽 ●ー●ー●ー●ー● 重
漏れ耐性|良 ●ー●ー● 悪
見てきた通り加工の仕上がりに雑な部分が見当たります。そういう個体だったという事ですが、品質管理が甘い、品質にムラがあるのは事実です。
価格から言っても、もう少し丁寧にしてもらえないとね。
造形自体はすこぶるカッコいいんですよね!だから尚の事、あのような状態で良品として出さないで頂きたい!
なんたってね、材料費なんてたかが知れているんですよね。設計や加工に対して対価を払っているんだから。その加工はキッチリとして欲しいものです。
ビルド含め扱いやすさは文句なし。BFピンの収納やリークプルーフなエアフローのアイデア・デザインも秀逸。
味も出方も抜群に良かったです。
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