
手馴染みの良い小型レギュレーテッドのキット。
今回レビューする「eVic Primo Fit with EXCEED Air Plus」はJoyetechの中でも最も亜種の多いModである「eVic」シリーズの最新型と、同社の中堅アトマイザーシリーズ「EXCEED」の最新型がセットになったキット品です。
提供元:ベプログショップfa-external-link
パッケージ・内容物
当ブログで閲覧数の多いレビュー「eVic Primo Minifa-external-link」は私自身、約1年経過した2018年でもバリッバリ使用し続けています。
その耐久性もさる事ながら、なんと言ってもサイズや操作の手軽さ、起動の速さ、どこをとっても文句のつけようの無いくらい優れた製品です。そんな同シリーズに新しい仲間が登場。
それでは「eVic Primo Fit with EXCEED Air Plus」開けていきまーーす。
- eVic Primo Fit
- EXCEED Air Plus
- QC USBケーブル
- EX 0.5Ωコイルヘッド
- EX 1.2Ωコイルヘッド
- 取扱説明書 x2
- ワーニングカード
- ワランティカード
- スペアパーツ(Oリング/ガラスチューブ)
本体装着済みのバブルガラスは26mm径。スペアもバブルガラスチューブなのですが、微妙に、ホント微妙にだけ25.8mmと小径。丈は一緒だし、この微妙な差って何?って感じなのですが。誤差かな?誤差にしてはデカイよね。
取扱説明書はModとアトマイザーそれぞれ同梱されています。どちらも日本語記載がありました。
製品仕様
eVic Primo Fit
- サイズ| 40x22.5x66mm
- 重さ|135g
- バッテリー|内蔵型2,800mAh
- 最大出力|80W
- 出力モード|Power / RTC / TC(Ni, Ti, SS316)/ TCR(M1, M2, M3)
- 対応抵抗値|Power, RTC:0.05-3.5Ω / TC, TCR:0.05-1.5Ω
- 温度制御範囲|100-315℃ / 200-600°F
EXCEED Air Plus
- サイズ| Φ22x44mm(タンク部Φ26mm)
- 重さ|45g
- リキッド保持量|3ml
- 対応コイルヘッド|EXシリーズ
- ボトムエアフロー
バッテリー内蔵型ですが、容量も2,800mAhと多いですね。「VTC5」よりも多いので、保たないというような印象は少ないでしょう。クリアロマイザーのリキッド保持量3mlは標準的かな。
カラーバリエーション

引用元:http://www.joyetech.com/product/evic-primo-fit-with-exceed-air-plus/
4種類のカラーバリエーション。アトマイザーもMod同色となっています。
製品詳細
今回のレビュー対象の「eVic Primo Fit」のカラーは『Silver』です。
亜鉛合金のボディに少し大きめのSSを纏わせている感じの2トーンな仕立て。
コンタクト部は一般的な仕様なので、お好きなアトマイザーに乗せ換えてもOK。オーバーハング無しで乗せられるのは22mmまでですね。
背面はシンプルでロゴ以外は飾り気のないスッキリとした仕上げ。側面がなだらかに“くぼませた”シェイプとなっており、手に持った際に絶妙な位置に指がきます。とてもグリッピングが良いですね。
サブボタンは従来のプラスとマイナスを『少し離した』配置から『くっついた』配置に変更されました。「eVic Primo Mini」より小さな筐体なので単純に比較は出来ませんが、ボタン位置も下がった為、少し押しづらい感はあります。
USBポートは最下部の配置です。高速充電に対応しているのは内蔵型バッテリー機種なのでもはや必須要件かと言えますね。
動作に異常が起こり電源Off不能に陥ってもバッテリーを抜いてリセットする事が出来ない為、底面にリセットスイッチにアクセスする為のホールがありました。針金的なモノを挿して押すこととなりますね。
続いてはクリアロマイザー「EXCEED Air Plus」を見ていきます。
ボディ自体の最大部は22mmですが、バブルガラスチューブなので26mm径となっています。
エアホールは1箇所のみ。全開放となる長いオーバルが1つと、かなりドローを重く出来そうな小径が3つ。エアー取り入れ量調整の自由度があり、リングの動作も円滑です。
バラしてみると5ピース構成。ドリップチップは510となっています。
使用可能なコイルヘッドは2種。両方とも同梱品ですが、シルバーは『MTL』向きで抵抗値1.2Ωの仕様。ゴールドの方は『DL』向きで抵抗値0.5Ωの仕様となっています。
ジュースホールから覗くコットンの面積も3倍程度の違いがあるように見えます。
コイルヘッドとトップキャップがスレッドにて装着され、スムースなミスト通過が期待されます。
リキッドを補充してみる
まずコイルヘッド初回使用時はコットンにリキッドをふくませておきましょう。
トップキャップ等を組み付けたら、目印を押してスライドしてフィルポートを露出させます。タンクへはここからリキッドを補充します。
操作方法説明
ディスプレイは小型筐体にしては大きめの0.96インチのOLED。保護面は「eVic Primo Mini」同様に曲面となっています。光の反射が多いので、特に日中屋外での使用において視認性があまり良くありません。残念ながらここは改善されていませんね。
メニュー内『MODE』から出力モード変更が行えます。ここでメイン画面に時計を表示する『RTC』や、温度制御の『TC』『TCR』に切り替えが可能です。
同じように『SET』内では、温度制御時の『抵抗値ロック』や『プリヒート機能』等が設定可能です。
以下が設定項目一覧です。
- COIL:抵抗値ロック
- POWER:ワッテージ調整
- STEALTH:パフ時画面消灯のOn/Off
- SUBPARA:メイン画面の表示項目設定
- LOGO:ロゴの表示/非常時
- SCREEN:スクリーン消灯時間設定
- CLOCK:時刻設定
- PREHEAT:プリヒート機能設定
- TIMEOUT:最長パフ時間設定
わかりやすいメニュー構成となっていますので、迷うこともないでしょう。
吸ってみる
それじゃあ吸ってみよう!
感想は一意見として捉えておいて下さいね。
まずは『MTL』向け1.2Ωのコイルヘッド。
基本的には重めのドローですが『DL』も可能な程度。エアホールを小径1穴のみの最も狭い設定であれば、完全に『MTL』な激重ドローにすることが出来ます。
小径3穴のみでも、適度に重い良い感じの『MTL』ですね。風味のほどはホドホドの濃度ですかね。そもそも抵抗値1.2Ωと高めなので、掛けているワッテージも14W程度です。なので良くも悪くも相応の出方ですね。3秒くらいギューっと吸えばそれなりの濃度で味わえます。
続いては抵抗値0.5Ωの『DL』向けコイルヘッド。
32W掛けてみましたが、かなり濃厚な風味になりますね。エアホールを絞ると結局こちらも『MTL』なドローになります。
リキッド消費量も随分と違いますので、用途や好みに合わせてコイルヘッドを選べばいいでしょうね。
どちらも悪い印象の無いコイルヘッドです。
まとめ
評価:eVic Primo Fit with EXCEED Air Plus|8.5/10
質感:綺麗|標準|荒い
サイズ:大きい|大きめ|小さめ|極小
機能:多機能|標準|不足
風味の濃さ:濃厚|濃いめ|中間|薄め|薄い
解像感:高|中間|荒
ミスト量:爆|中間|少
○ Modに関してはペン型スターターからのステップアップにバッチリな性能です。
○ 比較的優秀なコイルヘッドが採用されていたので実用性あります。これなら日常ユースに不足は無いでしょう。
▼ 22mmまでのアトマイザーしかオーバーハングせずに乗りません。22mm径でも山のように種類は出ていますけどね。。
▼ ディスプレイ。屋内での使用や陽が落ちた後であれば何ら問題はありません。日中屋外での使用時は反射が多く見づらいです。
まとまりの良いキット品です。大抵のキットだとクリアロマイザーに不満があったりするんですが、本キットのクリアロは過剰な爆煙方向に振っていないので、日常使用に適していると思います。おそらくコイルヘッドの入手性も悪くないでしょう。
アトマイザーが22mmまでってトコだけ認識したうえで買うのなら後悔しない製品です。