
Gas ModsからBF(ボトムフィード)対応のRDTAが登場!
NOVA RDAに続くGas Modsの2019年新作アトマイザーは人気の高いNixon RDTAやG.R.1 RDAを構造を正常進化させたRDTAとなっています。ビルドもし易くなっていますよ!
特徴
中国深センのメーカーの中でも独特で優れた「造形」の製品をリリースしているGas Mods。
ミニマルでエレガントなビジュアルは「ひと目」で同社製品であると判別出来ます。なかなか稀有な存在。
▼レビューしたGas Mods製品リンク▼
- BF対応のRDTA
- 22mm径
- シングルコイル専用
- 交換可能なエアフローパーツ
それではパッケージのほうから見て行きましょう!
パッケージ
例によって比較対象を置いていない手際の悪さで気まずいのだが、非常にコンパクトなパッケージとなっている。
無駄に大きな箱ってホント困ります。
カラーは勿論ブラックを選択。
内容物
■ 内容物一覧
- HALA RDTA
- エアフロープラグ
- 非貫通コンタクトピン
- スペア|タンクチューブ / ネジ / Oリング
- ツール|六角レンチ
- ステッカー
製品外観
いかにもGas Mods製だとわかるシェイプ。個性が確立されていますね。
エアホールは側面に対面で2つ空けてあります。5mmのオーバルです。
大きくも小さくもない出口径を見るに、オーソドックスなエアー通過量としている点はこれまでと同様でしょうかね。
BF(ボトムフィード)対応のコンタクトピンが初期装着されています。
さて、どれがHALA RDTAかわかるだろうか?
1番左がHALA RDTAなわけだが、その隣のNixon V1.5 RDTAと似ているわけですね。
NixonもBF対応のRDTAでありまして、じゃあHALA RDTAはどこが違うのでしょうか?今回はその点も含め見ていきましょうか。
製品仕様
■ 仕様
- タイプ|RDTA
- 大きさ|φ22x35.4mm
- 重さ|30g
- 材質|SUS304 / POM / Derlin / PEEK
- リキッド保持量|2mL
- エアフロー|サイド
- コイル数|シングル
- ドリップチップ|510
- コンタクト|510
- BF対応|可
- カラーバリエーション|全2色
- 製造国|中国
- 公式サイト|Gas Modsfa-external-link
MODに乗せてみる
極小MODにもバッチリ似合っています。
iStick Picoにもすこぶるフィットします。
残念ながら基板に問題のあった(改善済)Luxemだとこう。BF対応ですからスコンカーでも使えます。
22mm径だから大きなMODだとちょっとどうかなって感じ。リキッド残量見えにくくなるけどビューティーリング付けるのもアリかな。
やはり使い勝手のいい22mm径ってことで、そこは大きなポイントであるとは思いますね。
製品詳細
咥え心地の良いデルリンのドリップチップ。これはNixonのものとほぼ同じに見えます。外径11.4mmで内径は4.5mm程度。
510接続となっています。根本部分は約12mmとなりトップキャップ側の凸部分と綺麗に重なります。接続部の長さ4.2mm程度と多くの汎用品より短めの造りとなっています。
デッキの特徴としては以下の通りとなっています。
- シングルコイル専用
- 交換可能なエアホールパーツ
- タンクへ直接フィル可能なポート有
コイルの巻き方向は一定となるポストデザインで、サイドのスリットからコイルリードを差し込んでイモネジにて固定する構造。
事実上のシングルコイル専用デッキとなっており、中央に設置したコイル目掛けたエアホールパーツは同梱の別タイプへ換装可能。
片側ポストにはタンクへ直接リキッド補充が可能なフィルポートが用意されています。
同じGas ModsのNixon V1.5 RDTAとの最大の違いはエアフローです。
出口まで垂直に吹き上げる最も風味が良いとされるボトムエアフロー構造のNixonでしたが、HALA RDTAはサイドエアフロー構造を採用しています。
もう一つの違いはコイル固定部分です。片側のイモネジを完全に外してしまわないとビルドしづらかったNixonに比べ、サイドスリット構造であるHALA RDTAはより簡単に行えると思われます。
さらにトップキャップとデッキ接続がスレッドによる捻じ込み式で、そのピッチの細かさにより円滑な脱着が行えなかったNixonから、HALA RDTAではOリング保持でスムースにノンストレスで脱着可能。
右はGas ModsのG.R.1 RDAですが、エアホールについてはそのまま移植されているようです。
多くのサイドエアフロー構造のアトマイザーがそうであるように、斜め下からコイルに吹き付けることとなります。特にこのプラグ型エアホールはいかにも斜め上を向いているので顕著です。
トップキャップ内部はフラットになっています。実際使用した感想を先に書いておくと、リキッドの付着は多めです。やはりドーム形状のほうがスムースに抜けていきますね。
デッキとタンクはスレッドに装着されています。タンクのチューブはPOM製で肉厚。
ボトムフィードされたリキッドは中央のポールにある穴から直接タンクへと注がれます。
改めてデッキを見ていきます。
ワイヤーホールはイモネジとその奥にポケットが。細い単線から太いクラプトンワイヤーも対応可能。
ネジ頭は六角1.3mmとなっており、細めのイモネジではありますね。
エアホールは斜め上に吸気されていくのがわかります。
内部側エアホールパーツは2種類あるので、お好みで使い分ければいいでしょう。
見たまんまオーバルのほうがエアー量は増えるでしょうね。
コットンホールは余り大きくないですね。
その横の小径はエアー抜き用かな。
コンタクトピン(BFピン)はデッキと接続するネジ切りが少ないタイプ。
コンタクトピンを外せばポジティブ側ポストを外せます。デッキ底の2本のネジを外せばネガティブ側ポストも外せます。
今回は非BFにて使用しますので非貫通コンタクトピンに換装。出代は極めて少ないですね。まぁスレッドよりもインシュレーターのほうが出っ張ってはいますけど、メカニカルMODのハイブリッド接続では積極的に使いたくはない感じです。
そしてピンの金メッキが最初から剥がれています。これまで触れてきたGas Modsの製品全般、どこか品質にアラがあるんですよねぇ。
ビルドしてみる
両ポスト間が約8mm程度あります。単線マイクロコイルで組むとリード部分の曲げが必要となるでしょう。んで曲げたくなかったからスペースドコイルにしました。
これまでのGas Modsと異なり横からスッと差し込めるのは凄いラク。
凹んだポケット部分にワイヤーを入れて凸の壁側に押し当てておきながらイモネジで留める。この位置で簡単に締め込みが可能となっています。今回のコイルは26ゲージですが、28ゲージでも試したところ問題なく留められました。それより細いワイヤーは手持ちにないので留められるか不明です。
内径3mmのコイルで組んでいます。
中央に配置。
高さはコイル冶具置きを利用すればエアホールと丁度良い位置関係となります。
ポストが外周より内側に入っている事により余剰リードのカットもラクラク。
比較的簡単に組めるような造りになってはいる印象ですね。
NixonやG.R.1からポスト構造の変更だけで随分と扱いやすくなったとは思いますね。
ちょっと予定より低い抵抗値になったけど、とりあえずこのままで。
コットンは少なめにしなきゃいけないですね。なにせコットンホールが狭いんですよね。
やはり0.8Ω以上は確保したいところだった。
この時点でコットンにリキッドを垂らし、タンクのほうにも補充しておきます。
吸ってみる
それじゃあ吸ってみよう!
感想はあくまでも筆者の主観ですからね♪
ドロー | 軽めのドローではありますが、スカスカってほどでもないですね。かなり絞ってもスカーッてくらいまでで、重いドローには出来ない構造です。常にDL(ダイレクト・ラング=直肺吸い)向けなドローとなっています。 | ||
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風味 | 格別濃厚ってほどではないですが、十分に濃密なミストで旨味凝縮といった味わいで楽しめます。甘味が突出せずバランスの良い風味に感じます。 |
まとめ
Gas Mods|HALA RDTA
8/10
■ HALA RDTA のココがイケてる
- 合わせやすいフォルム
- 簡単ビルド
- バランス良い風味
■ HALA RDTA のココがイマイチ
- 部分的な仕上げの荒さ
- 限定的になるコイルサイズ
ソツなくまとまっていますね。これまでのGas Mods製アトマイザーの良さはそのままに、使いづらい部分が改善されたRDTAとなっています。印象としてはあまり低抵抗で組むには向かない構造であるかとは思います。今回0.65Ωと1.0Ω位で組んだり、スペースドやマイクロコイルで試してみましたが、結局0.65Ωのマイクロコイルが一番好みでした。それ以上の低抵抗ではコットン量とミスマッチになりドライになってしまいそうです。