
デュアルコイル専用24mm径ドリッパー。
Geek VapeのTengu RDAは、2019年に新登場するにはまったくもって目新しさが感じられないドリッパーです。
本記事はサンプル品によるレビューのため一般流通版と異なる部分が含まれる可能性があります。
その点はご承知おき下さい。
それではTengu RDA開けていきまーーす!
内容物
■ 内容物一覧
- Tengu RDA
- ドリップチップ(810)
- BFピン
- 510DTアダプター
- スペア:Oリング/イモネジ
- 工具x2
- プリメイドコイルx2(Ni80)
- コットンx4
スペアパーツは相変わらず充実しています。Oリングやイモネジは各2回交換出来るだけの予備があるようですね。
コイルはおそらく抵抗値0.4Ω程度のNi80と思われる。デュアルで組むから抵抗値が相当低くなってしまいますね。だから使わないかな。
製品仕様
■ Tengu RDA スペック
- 大きさ|Φ24x33mm
- 重さ|40g
- 材質|SUS / 他
- エアフロー|サイド
- コイル数|デュアル
- ドリップチップ|810
- コンタクト|510
- カラーバリエーション|全6色
- 製造国|中国
製品詳細
キャップに天狗がエングレービングされているのですが...天狗ってこんなだっけ?
いやいやっ、鼻が長いっしょ。それがシンボルでしょ?
疑問に思ってググると中国の天狗は鼻が長くないようです。ほぼ犬だった。
まぁ天狗うんぬんは置いといて、ドリッパーとしては今更感が漂いまくるTengu RDAなのですが、公式サイトを見るにウリにしてるのはエアホール。
ハニカム形状のエアホールである事をアピールしていますが...別に初では無いでしょうし...
ドリップチップから内部を覗くと金メッキされたポストが三角柱になっており、ドリップしたリキッドが両コイル側に分かれて垂れていくようになっているようです。これも何だったか忘れたけど他のドリッパーで既に使われているアイデアです。
底面はいたって普通です。印字に2018と入っているので、2018年から製造していてあえて2019年に出してきたのかもしれません。
コンタクトピンはガッツリと突出しています。これくらい出ていればメカニカルMODに乗せた際の接点も問題ないでしょうが、確認はしっかりとすべし。
それではバラしながら各パーツを見ていきましょう。
ドリップチップは2種。ともに810で透明がPMMA製、黒色がDerlin製となります。
ショートレングスなので咥えるというより唇を押し当てる感じになるでしょう。
トップキャップ内部です。
内部にエアホール遮蔽用の別パーツがいます。上手いことハマっていて抜けませんね。
インナーのパーツがベースと噛合い、エアフローコントロール(AFC)は天狗の彫られたトップキャップを回転して行う構造となっています。
この噛み合わせによりMODへの装着時に自然とAFCが開放され、取り外し時は閉じられるようになっているわけです。
ハニカムエアホールも細かく開度調整が行えることとなります。
デッキは中央に金メッキされたポジティブポストがあり、両サイドには斜めにイモネジがねじ込まれたネガティブポストがあるという構造。
ウェルは深くないですがポストの占有面積が少なめだから、そこそこのリキッド保持量はあるかな。
このポスト構造(ワイヤーホールが低い)であるからデッキ外周を高く出来ず、トップキャップ側に遮蔽する構造を持たせてAFCするというデザインとなったんですかね。
スコンク時のリキッド吐出口はここにありました。ポジティブポストパーツの底に近い位置に2穴。
この向きでリキッドが出てくるようです。コイル側にダイレクトな向きじゃないですけど、このほうがいいのかな?
ビルドしてみる
さて単線での風味の出具合を知りたいので付属のプリメイドコイルは使用しませんでした。
単線スペースドながら結局抵抗値は0.3Ωとなりました。低いね。
コイルの高さは公式サイトを参考に、エアホールと揃えてみました。もう少し持ち上げてもいいだろうけどね。
ビルドが手間になりがちなデュアルコイルですが、ポジティブ側をしっかりとイモネジの中央で挟み込む事に全力すれば、ネガティブ側は成り行きでも綺麗に留める事が出来るデッキでした。そして反対側のコイル組み付け時にも干渉せず、デュアルコイル専用デッキとしてはとても組みやすい部類です。
コットンはちょっと多かったかな...いや、多めでいきましょう。保持量多いヤツでガンガン炊いてやろう。
例の三角部分にリキッドをドリップしてみましたが、う~~む、意味あるんだろうか...
MODに乗せてみる
これといった個性のないカタチだから合わせやすいってのはあるかも。しかし2019年のこのタイミングでGeek Vapeらしくないというか、なんて普通過ぎて没個性なシェイプで出してきたのでしょうか...
吸ってみる
それじゃあ吸ってみよう!
感想はあくまでも筆者の主観ですからね♪
それではデュアルコイル抵抗値0.3Ωで吸ってみます!
エアホール全開ではスカスカですが、デカいオーバル形状エアホールのドリッパーと比べるとミストにしっかりと風味が乗っています。
濃すぎないけど風味のバランス自体は悪くないといったところ。
かなりAFC絞って吸ってみると、かなり重いDLですが、濃密感がかなり増します。変わらず風味のバランスが良い気がします。リキッドのもつフレーバーを余す事なく絞り出してきている感があります。
さすがに低抵抗だと熱を保ちます。ドリップチップ自体に熱は乗らないですが、どうしてもトップキャップに唇が触れる懸念があります。510ドリップチップアダプター(同梱)を挟んでもう少しレングスのあるものに交換して吸うのもいいでしょう。もちろん810で良いものを持っていればそれでもいいね。
まとめ
Geek Vape Tengu RDA
7/10
■ Tengu RDA のココがイケてる
- 組みやすいデュアルコイルデッキ
- 風味良好
■ Tengu RDA のココがイマイチ
- 今更感が強い
ビルドしやすいし風味も良かった。
けどねぇ、Geek Vapeが2019年に出すにしては今更感が強いと思うんですよね。いやGeek Vapeが出したから今更感があるってわけでもないのですけど、なんて言えばいいのかな。2017年頃に出ていそうな造りなの。
残念ながらあえてコレを選びたくなる要素が見つけられませんでした。
唯一、トップキャップのみでAFC出来るよう2ピースのパーツを一体化しているのは拘っているんですけど、そんなにコイル位置下げて使わせたい理由も見てとれなかったし。丈も普通だし。
まぁ、なんていうか、大きなコイルをデュアルで組むためのデッキを備えたドリッパーという事です。
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