
1stロットが即完売した国産RTA。
415 RTAは国産。国内メーカーFOUR ONE FIVE modよりリリースされたRTA(リビルダブル・タンク・アトマイザー)。
比較的高価格帯に位置する製品となります。
日頃大して情報収集もしていない私です。なので今回の415 RTAの概要に関しては説明しようがないのです。ごめんなさい。
たまたまショップページで見つけて「あ、良さげ」という事で購入に至りました。
1stロットは数が少なかった事もあるけどソッコー(数十秒)で売り切れちゃいました。今後2ndロットもあがってくるでしょうから参考になればと思います。追記:2019年4月時点でも一定数入荷して捌けているようです
fa-bell2018年11月27日追記しました
▼ カスタムパーツも使ってみたので見てネ♪
パッケージ・内容物
紙パケ。シリアルNo出ちゃってるけどウチに来たのはそういう事でした。たしか1stロットは20個程度だったはずなのでど真ん中が来ました。
ここの情報だけで判断出来ませんが、3桁表記なので1000個までは生産予定が無いのかもしれません。
中には黒い巾着。
そういや画像撮り忘れたけどビルドマットも付属していました。ただ2ndロット以降にも付くのかはわかりません。
それでは415 RTA開けていきまーーす。
内容物
左から本体、マイクロタンク(1stロット特典)、エアフロープラグ、スペアOリング。
ベイプバンドも入ってた。ま、色々あるけど後から見ていきましょう。
製品詳細
まず届いたままの状態で見ていきますけど、リキッド保持量4.5mlのウルテムタンク装着されとります。
径は22mmなの。チューブの透け具合が良くないですか?
綺麗。ウルテム(PEI)の色味が重みのある濃さで素敵。
至ってシンプル。ベタな言い方だがミニマルだ。
ドリップチップ接続部に面をとってあるのがさりげない個性。
エアホール(インテーク)は7x1mmのオーバル。これは1箇所のみ。
全開と全閉それぞれの位置で突きあたり、それ以上は回せなくなるように造ってある。快適です。
コンタクトピンはカッパーかな。出代は控えめ。
以降は分解しながら見ていこう。
ドリップチップ
まずドリップチップは510サイズ。
内径は絞ってある感じ。外径11mm、内径4mm程度。
接続部の長さは5mm程度とよくあるサイズなので汎用品でも代替効くのはありますね。
キャップパーツ
トップキャップは一般的なスレッド式ではなく、ハメ込み構造。被せて90°回せばキッチリ閉じれる優れもの。
キャップ側にOリングがあるので密着性がありガタツキなど皆無。
細部にわたり面が取ってあり丁寧な造りをしています。
チャンバー
続いてチャンバー。2箇所あるノッチはジュースフローコントロールのためのもの。
ペッカペカで綺麗。たまらん金属の光沢感っすな~。んで出口に向かって緩やかに傾斜付いています。
マイクロタンク(2ndロット以降はオプション)に換装するべく、同梱のチャンバー脱着ツールを用います。
ノッチに噛ませて回転してチャンバーを取り外します。
すると挟まれているチューブもふくめ分解可能。
タンク2種
マイクロタンクのリキッド保持量の情報が無かったのですが、通常タンク(4.5ml)と比べた感じ2ml程度でしょうかね。
マイクロタンク使用時には不要ですので、チャンバーに装着されていたチムニーは取り外してしまいます。
デッキ
デッキを見ていきます。まだポストのネジを装着していないので変な感じですが。
中央4穴がエアホール。小径3穴はジュースホール。中央にコイルを設置するボトムエアフロー構造となっています。
ジュースホールは小さめ。ここを先程のチャンバーのノッチで開閉してリキッド流量を調整します。
タンク内の圧で上手いことリキッドがあがってくるんでしょうね。
ベースパーツ
コンタクトピンを抜いて更にバラしていきます。
画像左のパーツはデッキをひっくり返した状態なのですが、ベースパーツのインテークから吸ったエアーがポール(エアフロープラグ)に空いている穴から入りデッキのエアホールから吹き出すエアフロー構造です。
エアフロープラグ3種
プラグと呼ばれているだけあって深く挿さっています。
通常の使用時は先端でコンタクトピンと繋がり通電することになります。
初期装着の4穴のもののほか、同梱の2種と挿し替えて風味の変化を楽しめるでしょう。
今回は4穴のまま使用していきます。
刻印
エアフローコントロールリングを取り外すとメーカーロゴが彫られています。
普段はまったく見えない状態なんですよね。ポリ系素材のオプションパーツが出れば透けて見えることになるでしょうか。
ビルドしてみる
ポストのネジを装着。
コイルスペース的には狭めですが、普段私が組んでいる部類としては標準的。大きなコイルを用いる構造にはなっていません。
26ゲージ内径3mmの8巻にて。とてもつもなく固定しやすい。
見てわかる通りネジ両サイド部分に微妙に角度を付けてあるのが通しやすさ・固定しやすさに寄与してますね。
水平方向のスペースは言うほど狭くなかったが、垂直方向はかなり狭い。
蓋を被せてチャンバーを構成するわけですが、なにせコイルを持ち上げられない。かといって治具置きを用いるとエアホールに触れるくらい低くなる。
抵抗値は1Ω近辺での使用となりそうです。
リキッド供給がどの程度かで変わる部分ですが、構造からみても低抵抗に追いつくとは思えないので高めでいきます。
最終的には抵抗値0.9Ωとなりました。
で、キモはコットン量だと思う。これは試して確認するしかないのでちょっと削いで。
ジュースホールの径からみても、ウィッキング性能の高いものを使用しないとドライとの戦いになりそうです。
どういった味を出すのか確認すべく吸ったことのあるリキッドを用います。
マイクロタンク装着状態で組み付けるとこのようなシェイプです。
抵抗値からいってもマイクロタンクの容量で充分実用範囲になると想像されます。
タンクにリキッド補充します。このキャップの着脱機構は実にラク。
ジュースフローはドリップチップ接続パーツではなく、フィルポートのあるパーツを回して調整します。画像でみるトップ側リングを回すわけです。
全開で使うことになるだろうなって気がします。どちらかと言えば未使用時の漏れ防止とかの役目かな。
MODに乗せてみる
22mm径ですから初代iStick Picoにも乗りますしマイクロタンクで丈を抑えているので良きマッチング。
より丈のあるMODなら通常タンクも合うでしょうね。
極小MODにも合わなくもない。
うん、マイクロタンクだと色々合わせやすい。無駄な装飾がなくシンプルではあるけれど、ドリップチップ接続部のC面が効いており没個性でもありません。
吸ってみる
それじゃあ吸ってみよう!
感想はあくまでも筆者の主観ですからね♪
ドロー⇛ 全開時はおそらく世の平均の重さかと。かなり絞るとMTL領域になりますね。
味⇛ バランス良好だが、かなり甘みが抑えられる。消えた甘みは一体どこに?
まずドローに関してはド直球的なド真ん中ストレートとでも言っちゃうくらいですね全開時は。
爆煙系が氾濫する前はこのくらいが標準的だったかな、と思いおこす感じ。
絞るとMTLな抵抗感たっぷりの重いドローとなっていきます。スカスカなDLが好みの方には合わないでしょう。
味はなんというか、ここまで甘みが抑えられるのは初めて。
風味自体は他の要素がバランス良く香り立つので良好ですが、こう、なんて言うか甘みも含めてガツンと味が出る結果ではなかったので、人によっては物足りなさは感じるかも。
濃い味を求めてなく、甘みが強いのも嫌う人ならかなり気に入るでしょう。
リキッドは通常、満足感(吸った感)に繋がるために甘味料が支配的で、他の要素(果汁感・まろやかさ・苦味・酸味など)が付帯的に散りばめられていると思います。415 RTAは甘みが抑えられるので、他の要素が際立つ感があります。ここをどう捉えるかで評価が変わる...という気がしますね。
まとめ
FOUR ONE FIVE Mod 415 RTA
8/10
■ 415 RTA のココがイケてる
- 表面・内部質感
- ビルド容易
- リークに強い
■ 415 RTA のココがイマイチ
- 風味の出方(以降追記により解消)
・・・
ビルドは極めて容易。味を引き出すには練度が必要か。
質感は勿論良いです。表面仕上げは、別に流通している中国製が悪いってのも少ない現状なので、「415 RTA」が大きく優れているとか言うべき話しでもないですね。
全般として特にキャップ脱着構造に優れていて、デッキの細かな面取り具合や、適切にOリングを配置しているのは確かです。可動部はヌルヌル動きますし、ガタツキも当然ながらありません。
ビルドに関しては、コイルの高さ方向には気を配る必要がありますが、組付けは簡単ではあります。注意すべきはコットン量。実際、過度のチェーンはジュースホール全開でもドライになりがちですし、減らしすぎるとその逆の懸念も。いづれにせよ性能の良いコットンが必要な印象があります。
味に関して、かなり評価するのが難しいです。
0.9Ωでの使用ではバランスは好みなものの濃さが物足りず。そののち0.6Ωに下げたり、コイル位置を少し上げたり、今現在でも試行錯誤している状態。昨今レビューしてる中国製アトマイザーのように、適当に組んでもとりあえず濃さは担保されるような代物では無いです。
似たような価格のPico RTAのほうが簡単に濃さが出せる印象ですね。
基本的に供給不足になりがちなので、かえって漏れに関してはまったく無いです。滲みすら一切ないです。しかし今後色々試していく中で変わっていく部分かもしれません。
このくらい手応えがあるのもまた、いいもの。豊富にカスタムパーツも出るみたいなので楽しみです。
2018年11月27日追記
色々試して、甘み出せたし濃さも増したので追記。
使用ワイヤーはVandy VapeのSuperFine MTL Fused Clapton Wire Ni80にて内径2.5mmの6巻。 抵抗値は0.76Ω。
コットンは江原道。必要最低限の長さでカット。さらに削ぐ。
ジュースホール部の彫り込みに、ミッチリ詰める必要はなく、画像のように隙間あるくらいで問題なし。まったく漏れ・滲み無し。
リキッドはVGマックスにニコチンベース分のPGが少々といったところ。
エアホールは半開、ジュースホール全開。これでチェーンしてもドライになりません。
充分な濃さ、しっかりと甘みも出てきて完璧に美味しいです。
▼カスタムパーツも使ってみたのでみてネ♪
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