
そこらのポッド向けRBAユニットとは違うんだな。
とても使いやすいポッドデバイスAegis Boost(レビューはこちら)ですが、やっぱ使い続けるとランニングコストが気になってくるよねぇ。
カートリッジごとじゃなくてコイルヘッドだけ交換してけばいいタイプではあるけども、長い目で見るとどうしてもコストが嵩む。そうなったらせっかく謹製RBAユニットが出てるんだから使わない手はない!
パッケージ
というわけでGeek Vape純正のリビルダブルユニットです。リキッド保持量は2mLとめべりしているようですね(もとのカートリッジは3.7mL)
通常のカートリッジにドカッとキャップが乗っかってるタイプです。ちゃんとSUS製のトップキャップなんです。
中身を取り出しました。これで全部ですね。プリメイドコイルとかコットンまで付属してるから別途用意しなくてもいいね。
内容物
- 1x Aegis Boost RBA Pod
- 2x ドリップチップ
- 2x ポストネジ
- 2x スプリング
- 4x プリメイドコイル
- 2x コットン
- 1x ドライバー
製品詳細
純正と同じ形状のカートリッジにRDAっぽいトップキャップが埋まっているという外観です。
なかなか思い切ったルックスではありますが、中身のほうも他とは一線を画しているんですな。
もとのカートリッジ同様に優れたエアフローコントロールはそのまま設けられています。これが良いんですよねぇ。チョチョイと回して調整出来ちゃいますから。
底は本体との接点が固定式となっています。通常カートリッジはコイルヘッドが直に接していましたが、当然ながら変更されています。
ドリップチップは510接続で、2種類同梱されています。径の大きいほうはDL(ダイレクト・ラング=直肺吸い)向けで外径12.5mm内径8.4mm、小径のほうが(マウス・トゥ・ラング=タバコ吸い)外径10mm内径4.9mmという寸法です。接続部長は共に5.5mmとなっています。
トップキャップを取り外すには回転です。意外にもスレッド(ネジ切り)となっています。
トップキャップ内部はなだらかなドーム型となっていました。
デッキを見ていきましょう。中央のエアホールが個性的。
ポッドデバイスのデッキとしては最大じゃないでしょうかね。もう、普通のドリッパー感覚でビルド出来るサイジングとなっています。
ジュースホールが垂直に深く空いているので、スタイル的にはRDTAという事になるでしょうか。
ポストはどこかで見たような...。既発の自社アトマイザーからの流用ならわかるのですが、これって他社から持ってきている感じがしますね。
まぁ、そこはいいか。プレートで挟み込む構造で、スプリングが組み込まれているからネジを緩めると自動で開くのが便利。
ビルドしてみる
ビルドしていきます。
Aegis Boost自体の性能が高いですし、デッキのサイズから言っても自由度はあります。意識しなければならないのは内蔵バッテリー容量が1,500mAhというところでしょうかね。主流の18650バッテリーが2,500mAhくらいだとすると随分少ないですし、充電しなければならない事を考えるとそこそこ高い抵抗値での運用となりそうです。
とか色々考えてたけど、せっかくプリメイドコイルが同梱されてるし使ってしまいます。
Ni80のフューズドクラプトンのほうを使う。結構両ポストとのクリアランス無い感じ。内径3mmくらいが限界っぽいね。
かなり組みやすいと思います。プレートタイプはしっかりとネジを締めこまないとね。
一旦通電させておきます。やはりAegis Boostなら抵抗値の確認も出来ますし保護機能も搭載している事からリビルダブル運用がとてもスムーズに行えます。
RDTA構造なのでコットンは長めにカットしてホール深くに沈めるようにしました。ちょっとコットンホール径が狭いかなって気はします。あまり低抵抗だと供給バランス的にアンマッチになりそうな気がしますね。
カートリッジのタンクへの補充はこちらから。このシリコンカバーが千切れない事を祈るばかりである。というのも破損リスクを考えると最もヤワイ部分がココだと思うのでです。
吸ってみる
Ni80のフューズドクラプトン0.6Ω
もう、ポッドというか普通にドリッパーですねぇ。
強烈過ぎる濃厚さで、ちょっと金属臭はありますがとにかくガッツリと濃い。しかしながらリキッド保持量との兼ね合いからも、もう少し高めの抵抗値でいいんじゃないかなぁ。それとコットンホールの径がそこそこ小さめだから、必然削いでおく必要があるわけだけど、ドライになりやすいってのもある。
まとめ
Aegis Boostを所有してるなら必携とも言えるRBAキットだと思います。
他のポッドMOD機でもサードパーティー製が沢山出てるからリビルダブルは可能ですが、例えばVINCIやRPMでは筐体サイズの兼ね合いからデッキがとても小さくてビルド自由度が無いんですよね。それらとの比較で言えばとても優れたデッキで、もう普通のRDAで組んでいる感覚です。
ちょっとドライ気味だったのと金属臭が気になったので小さいほうのプリメイドコイルでも組んだり、他にもいくつかビルドを試してみました。
結局はベタな単線0.9Ωで落ち着きました。ちょっとコイル内径とコットンホールのバランスからウィック径が難しいところだけど、なんとか落ち着いて吸えるようになったかな。
純正コイルヘッドの性能も高いのですが、さらに上回る風味生成が可能でむしろ逆に風味を抑えたりもビルド次第で可能です。
なにより各段に低コストな運用が可能になりますよ。